一粒の米
「Un Seul Grain de Riz 一粒の米」展覧会
「一粒の米に敬意を払うことは、仏様に敬意を払うことである。それゆえ、たった一粒の米が絶対なのである」
永平道元(1200-1253) 曹洞宗開祖
グループ展「一粒の米」は、小さなサイズのアート作品を通じて、宇宙の再発見をする試みでもあります。
日本では、一粒のお米の中に八十八の神様が宿っていると言われています。
この言い回しは、お米が消費されるまでに八十八の入念な作業が必要なところから来ています。また、一粒の米のような小さなものでも、生産する人間の大きな苦悩や努力が払われ、大変に尊いものであることを示しています。
過剰消費や行き過ぎたものの多い我々の時代、たった一粒の米のような小さな物が宇宙と似通っているなんて、およそ考えられないことです。
一粒の米の中には、三千の世界があるとも言われています。
その小さな物の中に存在する世界の不思議さを立証すること、それを行うのに作品の大きさが無関係であることを証明するのがアーティストの使命です。
サイズが小さくても、作品の中身は宇宙のように無限です。
人間によって作り出されたものは宇宙の構成要素の一つであり、様々なものの特性を表現しています。 中世末期のパラケルススは、「人間の中に存在しない物は、宇宙に存在しない」と言っています。
様々な宇宙を表現した作品の御応募をお待ちしております。